テンペラ画制作に挑戦中!(着彩実技)

3年選択授業「着彩実技」では、テンペラ画制作に取り組んでいます。

「テンペラ」とは、乳化作用を持つ物質を固着材として利用する絵具、およびこれによる絵画技法です。「乳化作用」は、理科の授業で聞いたことがあるのではないでしょうか。例えば、油と水は混ざりませんが、乳化剤(いろいろな加工品に食品添加物として入っています)を入れると混ざります。今回は、卵黄が固着材の役割をします。

前回の授業で石膏での地塗りが終わり、今回は卵黄メディウム作りです。

卵の黄身と白身を手の上で転がし、丁寧に黄身だけにします。

黄身だけをつかみ、爪楊枝で幕を割り、卵黄だけを瓶の中に入れます。

皆、割らないよう慎重に指でつまみ、楊枝で膜を割ります。

手の上で割ってしまう人もいました・・・。

卵黄に酢を混ぜて、「卵黄メディウム」の完成になります。

さっそく顔料と混ぜて着彩に入っていきます。皆テンペラの発色の良さに驚いていました。ある生徒は、
「青の顔料に卵黄を混ぜたら緑にならないの?」
と疑問を感じながら作業をしていました。



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