労働問題から生き方を考える

 2年必修「公共」の授業では、労働問題について学んでいます。この日はかつてコンビニで店長として働いていた際に「名ばかり管理職」として扱われ、会社と裁判をした方に来ていただき、当時の長時間労働の実態や現在の状況についてお話を伺いました。


最後は高校生へのメッセージをお話ししていただきました。「学生時代にいろいろ悩み考え、周囲の人に相談してください」や、「仕方がないで済ませるのではなく、おかしいことはおかしいと言えることが大事」といった言葉は、高校生に響いていました。生徒たちの感想の一部を紹介します。

「私も同じように将来について”まぁ大丈夫”という気持ちをもっていた。入社から9か月で店長になり、他の人に助けを求めても誰も手をさしのべてくれない状況が想像できないくらい苦しいのだろうと思った。相談できずに苦しんでいる人がもっと救われるようになってほしいとすごく思う。”まぁ、大丈夫”ではなく今からちゃんと将来を考えたいと思った。」

「上司に相談しようとしても、その上司も体調を崩していたのは、会社はどうなっているのかなと思ってしまった。なぜ、体調を崩したあとも復職したのかとても疑問だったけれど、新しく入ってくるひとの為に働くことを決めたことは本当にすごいと思いました。”しかたない”を”おかしい”と思わないとどんどん感染していくとおっしゃっていたのはとても納得しました。だから、まず”おかしい”と思えるようになり、それを行動できる人になりたいと思うことができました。」


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