第76回 入学式 在校生の言葉
一年生の皆さん、御入学おめでとうございます。
今日この瞬間を含め、和光高校に足を踏み入れてから多くの"初めまして"が頭に舞い込んできて、ワクワクが止まらない人や緊張から心臓が飛び出しそうな人もいると思います。なので、今したいなと思う人は、思いっきり伸びや自分がリラックスできることをしてみてください。
そうです。
和光はまさに今したように、クラスや学年などの集団の中で自分のペースを作る時間がある程度保証されており、その上でチャレンジしていける場所であると僕は責任を持って言います。一授業を取っても、"ある教科の内容を学ぶ"ということ以上に、その学びの中で自分がどのような考え方を身に付けることができるのかを探し求めることになると思います。
これから始まる和光での生活で、切っても切り離せない“生徒会活動”においても、最初は分からないことだらけで大変かもしれませんが、とりあえずリアクションをしてみる。そのステージをクリアしたら、入学してすぐにある体育祭の実行委員や係に加わってみる。こうやって1つ1つのことにアンテナを張り、“ダメで元々”でやってみようとすることが、いつの間にか経験になっています。僕も、二,三年生に進級してから『一年生の時にやっておけばよかった!』とあれやこれやと後悔するのは嫌だったので、とりあえず体育祭の実行委員に立候補したら、いつの間にか執行委員長になっていました。
そして、和光を思い浮かべた時にこの言葉を想像する人が多いと思います。自由。
この自由を求めて和光に来た人も多いでしょう。誰にも奪われない自分だけの自由。それぞれが自分らしくあるための自由。自由とは簡単に言い表せますが、一体何のため、誰のために、なぜ必要なのか、原点に立ち返って考えていくとキリがなく、ぼーっとしていると自由が刻々と過ぎていくことに気付かされる三年間が待っていると思います。そうならないためには、自由を約束された和光高校での三年間を、どのように、何をして過ごすのか、ひとつずつでも良いので、考えてみて、自由の中で責任を負うようにしてみる。すると、“何でもあり”だった自由から、自由には“責任が伴う”ということに気付けると思います。このことに気づいた後の僕の学校生活は、それまで以上に充実したものになりました。
とどのつまり、伝えたいことは、『自分のペースでリアクションしてみて、ダメ元チャレンジからの、和光にある自由を掴み取れ!』ということです。
いつだって、初めの一歩はクラスメイトも先生も自分も同じ。弱音を吐いて、ぶつかり合って、話し合って、めいっぱい考えてみる。
ここから先は、未来の仲間たちが『こっちにおいでよ』と手招きしてくれるでしょう。
これからの和光ライフで飛び交う、良い意味での文句を待っています!
改めまして、御入学おめでとうございます。多くの初めましてを胸に、ガッツあるスタートダッシュを切ってください!
2025年 4月9日
生徒会執行委員長