第76回 入学式 新入生の言葉


例年より早く咲いた桜は、雨と寒さに耐え、満開をずっと待ち、今日の私たちの入学式を祝ってくれているようです。


私は今、最高潮に緊張しています。練習はしてきましたが、間違えたり、噛んだりするかもしれません。ですが、少し私の話を聞いてください。


私は中学校”生活”が楽しかったです。

理由はひとつ、それは「友達」がいたからです。毎日の何気ない会話が楽しく、勉強や部活で助けられたこともたくさんありました。どんな時も友達が傍にいてくれたから、
私は『友達に会うために中学校に通っていた』と言っても過言ではありません。

ですが、中学校は嫌いでした。

地元の公立中学校に通った3年間で、先生方の対応を理不尽だと感じることが多々あったからです。意味のわからない制約が多く、その理由を聞けば「ルールだから」や「伝統だから」と言われました。

先生と議論する場は設けてはもらえない、はっきりとした根拠は知るすべもなく、納得できないことばかりが増えていきました。そして、学校や先生に疑問を持つようになり、心の底から信頼することなどできず、先生と十分な関わりも持つことなく、悔しい思いもたくさんしました。

私は、高校3年間で人との関わりを特に大切にしたいと思っています。

先生方や友達などいろんな人と関わっていく中で、自分とは違う意見が出た時も受けとめ、自分とは違う考え方を積極的に知りたいと思います。

だからこそ、中学校ではできなかった、学校生活をより良くするための話し合いを先生方ともしていきたいです。
そしてもちろん、これからできる「友達」ともです。
私は、友達無しに楽しさなんて見出せないので、どんな時も一人ひとりの友達を大切にしていこうと思います。

まだ先の話ですが、卒業するときに胸を張って、高校生活が楽しかった!
そして和光高校も好きだ!と言えるようになりたいです。

先生方、先輩方、家族、そして今、新たな一歩を一緒に踏み出す仲間たち、
今日からどうぞ よろしくお願いします。

令和7年4月9日
新入生代表

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