地球をピンポン玉の大きさとすると…月の大きさは?(地学)
その理由は、物理、化学、生物、地学はそれぞれ対象とする現象も、その方法論も違うため、4科目を学習しなければ自然全体を概観することはできないと考えているからです。
また、「科学的な知」ということは、知識の集大成ではなく、「何がわかっていて、何がわかっていないか」がしっかり把握でき、未来を見通す視点が明確になることではないか。そういった意味においても、現代の複雑な社会問題に向き合うためには、地学を含めた4分野は必要であると考えています。
今日は、地学の授業の1コマを紹介します。地学は3年生の必修で扱います。1学期は「宇宙のこと」や「気象のこと」を学習します。この日は、第一回目の授業ということもあり、宇宙のスケール感を実感することに挑戦しました。
地球をピンポン玉の大きさ(直径4cmほど)とすると、月の大きさはどれくらいでしょう?
答えは、直径1cmのパチンコ玉くらいです。そして、地球と月の距離についても考えました。同じスケールで考えると、どの程度離れているのでしょうか。少しずつ、地球(ピンポン玉)と月(パチンコ玉)の距離を離していきながら考えてもらいます。
答えは、約120cmです。さらに、太陽のことを考えると、太陽は直径4mの大きさに相当し、地球からは約400m離れた場所に存在する計算になります。
もう、和光高校の敷地の中に存在しないことに・・こうやって、具体的にイメージできる大きさにして考えていくと、「地球から見ると、月と太陽は同じ大きさに見えますが、実はとんでもなく大きさが異なるけれど、地球からの距離が大きく異なるので結局は同じサイズに見えているだけ」ということが実感できるようになります。
これから学んでいく「想像を超える大きさの宇宙」を学ぶ最初の一歩になっていますように。