谷津賢二さんに講演をしていただきました
3年生の必修授業である「地理」の授業の中で、カメラマン谷津賢二さんに講演をしていただきました。普段はクラス毎の授業ですが、この日は時間割をやり繰りして、3年生全クラスが大教室に移動して講演に耳を傾けました。
アフガニスタンで用水路を作り、65万人の人々の命を支えた中村哲医師が2019年凶弾に倒れました。その中村哲医師を一番近くから1000時間以上撮影し、映画を作成したカメラマンの谷津賢二さん。
その講演の中で、たくさんの国を見てきた谷津さんだからこそのメッセージをたくさん生徒たちに届けてくださいました。
中でも私が印象的だったのが、「非常にシンプルなことですが・・」と前置きをしながら、
「どの国においても、どのような文化をもっていても、どのような宗教でも、家族への愛情や人を思いやる心、誰かを助けたいと思う気持ち、というのは共通していた。人間の”素の姿”というのが見えてきた。ぜひ、みなさんが世界に出て人間をみるときには、文化や宗教、言葉の壁を少し取り払って、人間の素の姿として、この人たちは何を考えているのか、どういう気持ちなのか考えながら接してみて欲しい」というメッセージでした。
『「違いを受け入れる」というのは3年間一緒に生活してきたクラスメイトであっても難しい場合がある。それが、国を越えて、文化を越えて・・となったときに、本当にできるのか?』そんな問いを生徒たちは持ちながら谷津さんの言葉に耳を傾けたことでしょう。