Google Earthを使ってビジュアルに学ぶ日本列島の地震活動(1年情報)
9月の防災月間にあわせて、本校1年情報の授業では「近い将来やってくる大地震に備える」をテーマに、情報テクノロジーを活用しながら、大災害への備えや被災時に取るべき行動について考える学習を進めています。
先日の授業では、Google EarthとUSGS(アメリカ地質調査所)の地震データを組み合わせ、直近30日間に世界で発生した地震の分布を可視化しました。地球規模の活動を視覚的に捉えることで、生徒たちは地震をより身近に感じることができます。
特に、8月にカムチャッカ東部で発生した群発地震は津波警報が発令されたこともあり、データ上にもはっきりと現れていました。この事例を通じて生徒たちは「日本に近い場所で大規模な地震が頻発している」と強く実感しました。さらに、太平洋を囲む「環太平洋造山帯」に沿って集中する地震活動と日本列島の位置を重ねて確認することで、私たちの国が非常に地震リスクの高い地域にあることを理解しました。
Google EarthやMapsといった地理情報サービス(Geographic Information Service)は、単なる知識の暗記ではなく、生徒の地理空間的思考力を育みます。今回の学習を通して、生徒たちは地震を自分の生活と結びつけて考え、防災意識を高めるとともに、被災時にどのように行動すべきかを話し合う機会となりました。