研究旅行「動物と人間社会」〜動物の命と向き合う
動物と人間社会は、福岡・山口に行きました。
1日目はマリンワールド海の中道で「水族館で考える環境問題」の講話を聞きました。昔から海のゴミ問題はあったけれども、プラスチックの登場により、問題の質が変わってきていることを学びました。日本の沿岸には韓国語や中国語表記のパッケージのゴミも届いていること、ハワイには日本製品のゴミも届いていることも知りました。
2日目午前は、糸島 深江海岸で地引網を行いました。ギリギリまで海上の風の影響で船が出せないかもしれない状況がありましたが、無事に実施することができました。
網の中・浜辺で見つかったゴミの中に台湾のものがありました。前日の講話で聞いた内容とつながりました。
午後は糸島の山側に移動し、猟師さんからお話をうかがいました。実際にイノシシに荒らされた田んぼも見にいきました。「収穫できそうに見えても、イノシシの匂いがついてしまった稲の収穫はできないから、電気柵などの対策をしている田畑も多い。」とおっしゃっていました。
3日目午前は、下関の海響館に行きました。海獣展示課の方からお話もうかがいました。どのようなことに気をつけながら、日々動物と関わっているのか、現場の方から聞くことができました。
午後は山口県栽培漁業センターへ行き、最終的に人間が食べるために命をうみだす現場で学びました。
4日目は宇部市のときわ動物園に行きました。
午前は園長さんからお話をうかがい、野生動物を飼育・展示することの意義について考える時間となりました。
午後には実際に生息環境展示を見学し、のびのびと腕わたりをするシロテテナガザルの姿に出会うことができました。
3泊4日の研究旅行で、動物園・水族館動物、野生動物、食のために生産される動物(魚介類)と関わり、人間社会が動物たち・動物たちを取り巻く環境とどう関わっていくべきかを考える時間となりました。
